化粧箱は、「捨てるのはもったいないし、いつか使うかも…」と置いていても、保管場所に困ったりなかなか使う機会がなかったりしますよね。
しかし、化粧箱はたった一工夫するだけで、おしゃれで実用的な収納やインテリアに変えることが可能です。
今回は、化粧箱を捨てずに活用する方法を紹介します。
1.化粧箱について
贈りものなどを梱包する際に欠かせない化粧箱には、さまざまなメリットや種類があります。まずは化粧箱について知っておきましょう。
ここでは、化粧箱とは何か、種類や目的にはどういったものがあるのかなどを紹介します。
化粧箱とは
化粧箱とは、一般的に「印刷などの装飾を施した箱」のことです。白板紙が使われるのが一般的で、表面に印刷を施すことで商品の個性を出すことができます。また、機能性だけでなく、デザイン性や美粧性も求められます。
化粧箱メリットは以下の通りです。
- ● 高級感が演出でき、販売促進の効果が期待できる
- ● 印刷の自由度が高いため、写真やメッセージなどを消費者に正確に伝えることができる
- ● 傷を防ぐ効果がある加工や見た目を変える加工など、さまざまな表面加工により内容物のイメージに合った化粧箱を作れる
化粧箱の種類
化粧箱には以下のようにさまざまな種類があり、私たちの生活に欠かせないものとなっています。
キャラメル箱タイプ / Ｂ式
差し込みのフタが上下にあるシンプルな構造なので、組み立てが簡単なタイプです。重量の軽いもの向けですがコストパフォーマンスが高く様々な用途で使用されています。化粧箱の中でも代表的な形状です。
地獄底タイプ / Ｂ式
地獄底箱は、1度組み立てると抜けにくく、「底組み箱」とも呼ばれています。底面は組み立てるタイプなので強度があり安定性に優れている化粧箱です。上フタは差し込みの構造になっており商品の出し入れもしやすくなっています。
ワンタッチタイプ / Ｂ式
底ワンタッチ箱は、パッケージを横から押して起こすと自動的に底辺も組み上がる仕組みになっているため、簡単に組み立てることができます。底部分の2か所にのり付けをしているため、地獄底箱より資材コストは高くなりますが、組み立ての時間の効率性が高まります。自動充填包装の生産ラインなどで重宝されている化粧箱です。
スリーブタイプ
スリーブは両端が開いて筒状になっており、既製箱などにスライドして物を包み込むかたちになっています。包み込む商品や箱（身箱）を保護する目的もありますが、高級感を演出する際に用いられることも多い化粧箱のタイプです。
ピロータイプ
ピロー箱は封筒状の筒にフタの折目が曲線になっている上下で閉じるタイプの形状です。表面が湾曲するデザインのため柔らかい見た目の印象を与えるのでギフトケースなどラッピングサービス用の化粧箱として人気があります。
身フタ式タイプ / Ｃ式
身蓋箱とは、蓋と底の部分が分かれているタイプの化粧箱です。贈答用・ギフト用品の梱包などに使用されています。ギフト箱とも呼ばれており、わかれている身箱とフタをの組み立て上からフタを身箱にかぶせる形状です。高級感・重厚感を演出することができます。
上差込タイプ / Ｎ式
上差込み箱はフタを上から差し込む組み立て式の箱で、左右にフラップが付くのが特徴です。サイド面が重なる形状になっているため、強度・安定性にも優れています。継ぎ代が無くシンプルな構造なので組み立てやすい化粧箱です。
サイド差込タイプ / Ｎ式
サイド差込みタイプの箱はフタをサイドから差し込む組み立てる箱で、サイド面が重なる形状になっているため密閉性が高くなります。差し込む部分が多くなるので上差し込みよりもさらに強度・安定性に優れている化粧箱です。
みかん箱タイプ / Ａ式
みかん箱と呼ばれるA式の箱は段ボール合紙の標準的な形式で、引越しの荷造り用箱や家電品・青果物出荷用箱など広く使用されているタイプです。強度があり紙の無駄と製造工程が少なく、何でも入れられるので化粧箱として使用されることもあります。
持ち手式タイプ
持ち手式タイプ箱は上部は真ん中で差し込んでとじるタイプで、底は地獄底の組み立て式の形状になります。持ち手があるので持ち運びが想定される場合のギフト用箱として人気があります。組み立てが簡単・別途ショッピングバックの用意が不要になるなど使い勝手が良いので色々な場面で活用ができる化粧箱です。
化粧箱が利用されるもの
化粧箱は特にデザイン性に優れているため、以下のようなシーンで多く利用されています。
化粧箱の代表といえば青果物です。桃やぶどう、さくらんぼなどの青果物の梱包には、身蓋箱や手提げ箱などが利用されています。
また、お正月やお盆などのギフト用のお菓子にも、化粧箱は欠かせません。缶詰や瓶に入った飲料などの商品には、衝撃に強い丈夫な化粧箱が必要になります。
2.化粧箱は収納に！
見た目が美しく、捨てるのがもったいないと思って残している化粧箱はありませんか？化粧箱は見た目だけでなく、収納にもとても優れています。ここでは、化粧箱を有効活用する方法を4つ紹介します。
キッチン回りやクローゼットの収納
化粧箱は、収納が煩雑になりやすいキッチン回りやクローゼットの収納に最適です。
キッチン回りでは、ティーパックやスティックコーヒーを種類別に収納すれば取り出しやストックの確認がしやすくなります。その他にも、蓋なしの化粧箱に粉物類・乾物類・調味料などを分類して収納すれば、探す手間が省けて家事を楽にしてくれるでしょう。
クローゼットの収納では、収納したいものの大きさや量に合わせて化粧箱に仕切りを付けると有効活用できます。靴下やハンカチ、ベルトなどの小さいものでも収納しやすく、すっきりと整理することが可能です。
小物収納
保管に困る手紙は、化粧箱にまとめましょう。紛失や日焼けを防ぐことができ、長期間大切に残しておくことができます。
小さくて紛失しやすいマスキングテープも化粧箱にまとめて収納しましょう。化粧箱以外にも、ラップの空きケースにマスキングテープを並べて収納する方法もあります。ラップの刃を使ってテープを切ることができ、使いやすさもアップするのでおすすめです。
また、おもちゃやフィギュアなどを集めている場合は、化粧箱使って見せる収納をしてみましょう。まるでお店に展示してあるかのように、可愛らしく個性的に飾ることが可能です。また、人形などの付属品やブロックなども、化粧箱に収納すれば紛失しにくく、片付けもしやすくなります。
アクセサリー入れ
チョコレートやお菓子が入っているような浅形でデザイン性に優れた化粧箱は、アクセサリー入れに向いています。仕切りを細かく付けて、1つのマスごとにピアスやネックレスなどを収納すれば、他のアクセサリーと絡まることはありません。
また、化粧箱の中にフェルト布などを敷けばアクセサリーが傷つきにくくなります。好みの柄の包装紙などで飾れば、自分好みのアクセサリー入れを簡単に作ることができるのでおすすめです。
配線隠し
化粧箱をDIYすれば、ルーターや充電ケーブルの収納にも使えます。100円ショップなどで購入できるブック型のボックスを化粧箱で代用し、複数の化粧箱を切って接着剤で貼り付けるだけで、簡単におしゃれな収納が完成します。化粧箱をブック型にDIYすることで棚に本が並んでいるように見え、配線を綺麗に隠せるでしょう。
3.化粧箱をインテリアに！
工作やDIYがお好きなら、ぜひ化粧箱をインテリアにアレンジしてみましょう。化粧箱を利用すれば材料費を抑えることができ、さらに自分好みにできます。
ここでは、化粧箱を使ったインテリアを4つ紹介します。
コレクションボックス
化粧箱の蓋の中心部分を切り取り、切り取った部分に透明なフィルムや下敷きを貼り付けて、コレクションボックスを作ってみましょう。蓋に描かれた模様が額縁のような役割を果たし、おしゃれなコレクションボックスへと生まれ変わります。お気に入りの雑貨やフェイクグリーンなどを入れて飾れば、趣味をより楽しむことができるでしょう。
フェイクフラワーなどを飾る
化粧箱をフラワーアレンジに使うのも一つの方法です。紙製の化粧箱でも、ドライフラワーやフェイクフラワーなら安心して利用できます。フェイクフラワーを飾るだけでも家の中が明るくなり、インテリアとして十分に存在感を出せるでしょう。
生花を毎日飾ることは難しくても、フェイクフラワーなどを化粧箱で飾るだけなら簡単に試すことができ、気分によって飾る花も変えられます。
時計
化粧箱の蓋などを利用すれば、時計を作ることもできます。花柄や動物柄など、好みの柄の化粧箱でぜひ試してみてください。時計のパーツは100円ショップなどで購入できます。ビーズやシール、フェイクフラワーなどを付け足せばより個性的な時計になるでしょう。
アートパネル
化粧箱は、機能性だけでなくデザイン性や美粧性を兼ね備えています。そのため、生活に便利な収納アイテムとして活用できたりアレンジを加えてインテリアとして飾ったりすることが可能です。ご自宅にしまい込んだ化粧箱があれば、ぜひこの機会に活用してみてはいかがでしょうか。
まとめ
化粧箱は、機能性だけでなくデザイン性や美粧性を兼ね備えています。そのため、生活に便利な収納アイテムとして活用できたりアレンジを加えてインテリアとして飾ったりすることが可能です。ご自宅にしまい込んだ化粧箱があれば、ぜひこの機会に活用してみてはいかがでしょうか。
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