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箱の豆知識



JIS規格のケアマークとは?荷扱い指示マークの種類・使い方

ダンボール箱に入れて発送する内容物の中には、破損しやすいガラス製品や、精密機器・電化製品のように水気を避けたい物品もあります。配送業者に対して運搬上の注意を促すためには、ダンボール表面にケアマークを表示する方法が効果的です。

ケアマークはJIS規格によってデザインと意味が決められており、運搬に携わる全てのスタッフに対して注意を促すことができます。当記事ではJIS規格のケアマークが持つ意味と種類から、ダンボールに記載する方法、使う際の注意点までを解説します。

 

1.JIS規格に基づく「ケアマーク」とは?

ケアマークとは、荷物を運搬する際の取扱方法を指示する記号のことです。ダンボールで荷物を梱包している場合は、ダンボール表面にケアマークを記載します。

ケアマークを記載する目的は、荷物の損傷を防ぎ、作業員が安全を確保できる状態にすることです。荷物の運搬には、集荷スタッフ・倉庫スタッフ・配送員など多くの作業員が携わっています。全ての作業員に一律の取扱方法を指示して、荷物を安全に届けてもらうことが、ケアマークの役割です。

 

1-1.よく使用されるケアマークの種類

荷物の性質によって運搬上や管理体制における注意点が異なるため、ケアマークはさまざまな種類が存在します。よく使用されるケアマークを7種類挙げて、海外輸送時の英語表記や、指示の意味・使用シーンを紹介します。

ケアマークの呼び方 英語表記 指示の意味 使用シーン
壊れもの FRAGILE 壊れやすい荷物であるため、丁寧に扱う ガラス・陶器などの割れるおそれがある物品を梱包する場合
取扱注意 HANDLE WITH CARE ダンボールに衝撃を与えないよう、注意して扱う 精密機器や割れものなど、衝撃に弱い物品を梱包する場合
水濡れ防止 KEEP AWAY FROM RAIN 雨水などでダンボールが濡れないように扱う 精密機器や電子部品、紙製品などの水気を嫌う物品を梱包する場合
踏つけ厳禁 NO TREAD ON 箱を踏みつけたり、上に乗ったりしないよう注意する 食品類やギフトなどを梱包する場合
カッター注意 DO NOT CUTTER 開封時にカッターを使用しないよう注意する ダンボールの容量いっぱいまで荷物が入っている場合
横積禁止 THIS SIDE UP 破損や散乱のおそれがあるため、矢印の方向を必ず上にして置く 横や逆さに積むと破損する食器類や、植木鉢入りの苗を梱包する場合
積み段数制限 LAYERS LIMIT ダンボールを積み重ねる場合、記載の段数を上限とする 引っ越し用の荷物を、トラックに積載して運搬する場合

上記の他にも、以下のケアマークが存在します。使用シーンは多くないものの、荷物によっては運搬時に注意すべきこともあるため、覚えておきましょう。

  • 火気厳禁
  • 直射日光遮へい
  • 放射線防護
  • 温度制限
  • 重心位置
  • つり位置
  • クランプ位置
  • 手かぎ禁止
  • 転がし禁止
  • ハンドトラック差込み禁止
  • フォーク差込み禁止
  • クランプ禁止
  • 上積み禁止
  • 上積み質量制限

紹介したケアマークは、ダンボールに1つだけを記載することも、複数を併記することもできます。荷物の性質に合わせて、必要なケアマークをダンボールに記載することが大切です。

 

2.そもそもJIS規格とは?どういう意味がある?

JIS規格とは、産業製品における規格を定めた日本の国家規格です。JISは日本産業規格(Japanese Industrial Standards)の通称を指しています。

通常、製品の形・サイズ・重量といった仕様は、製造を行うメーカーが決める項目です。しかし、メーカーが製品の仕様を無制限に決めた場合、製品の利用者は使用する上で不便が生じたり、危険にさらされたりするケースもあります。製品の仕様について標準化を行い、使用上の利便性や安全性を確保することが、JIS規格の役割です。

たとえば電源プラグの形状がメーカーごとにバラバラだった場合、家電製品を購入してもコンセントに電源プラグを差し込めない事態が起こり得ます。実際には電源プラグはJIS規格が定められているため、認証済みの家電製品の電源プラグであれば、問題なく国内のコンセントに差し込めます。

 

3.JIS規格のケアマークをダンボールに記載する方法

ケアマークも「JIS Z 0150」でJIS規格が定められています。運搬の注意点を正確に伝えるためには、JIS規格のケアマークを使用することがおすすめです。

JIS規格に基づくケアマークをダンボールに記載する方法は、ダンボールに後で貼り付けるか、製造時に印刷するかの2種類です。それぞれの方法における流れとポイントを説明します。

 

3-1.フリー素材のケアマークを印刷する

手元に用意してあるダンボールにケアマークを付けたい場合は、ケアマークをシール用紙に印刷して貼り付けましょう。ネット上にはフリー素材のケアマークがあるため、使用したいケアマークを選んでシール用紙にプリントアウトするだけで、ケアマークをダンボールに後付けできます。

ただし、ネット上のフリー素材にも著作権は存在するため、著作権侵害には注意しなくてはなりません。フリー素材で著作権侵害となるケースには、商用利用が禁止されているにもかかわらず、フリー素材を使用した商品を販売するケースが挙げられます。たとえばフリー素材のケアマークが印刷されたシールを販売した場合です。

フリー素材を使用する際は、サイトの利用規約を必ず確認しましょう。無料で利用できる範囲や禁止行為を押さえることで、著作権侵害を避けることができます。

 

3-2.フリー素材を使って入稿データを作る

ダンボールを一から作る場合は、入稿データにケアマークを付けましょう。フリー素材のケアマークをダウンロードして、画像編集ソフトで入稿データのデザインに付けることで、ケアマーク入りのダンボールが作成できます。

入稿データを作る場合に、拡張子が「.ai」「.gif」であるファイルを使用する場合の注意点を紹介します。

拡張子 注意点
.ai
  • 文字をアウトライン化(図形化)する必要がある
  • 配置した画像ではなく、埋め込みで画像を一体化させる
.gif
  • 印刷原寸を100%にして、解像度は350dpi(ppi)以上に設定する
  • 背景は白または透明にし、印刷データをK100%(黒1色)に設定する

 

4.【海外発送】JIS規格のケアマークを使う際の注意点

JIS規格のケアマークは、国際規格であるISO規格を基準にして作成されています。そのため、荷物を海外発送する際にもJIS規格のケアマークは利用可能です。

ケアマークを海外発送で使う際の注意点を2つ紹介します。

○英語表記のケアマークを使う

海外発送すると貨物輸送時に荷物が乱雑に扱われる可能性もあるため、ケアマークには英語表記も付け加えることがおすすめです。たとえば「壊れもの」を示すケアマークの下に「FRAGILE」と付け加えると、「荷物が壊れものである」ことを海外発送に携わる作業員に伝えやすくなります。

○作業員がわかる場所にケアマークを貼る

ケアマークの指示を守ってもらうために、作業員の見える箇所にケアマークを貼りましょう。ダンボールの天面や側面にケアマークを貼ると、運搬中の作業員に見てもらえます。ケアマークが伝票やテープで隠れないように、位置を考えることも大切です。

 

まとめ

ケアマークとは、作業員に対して荷物の取扱方法を指示するマークです。ケアマークは壊れもの・取扱注意・水濡れ防止などさまざまな種類があり、荷物の性質に合わせて選べます。JIS規格のケアマークはISOを基準にしているため、海外発送にも利用可能です。

ケアマークをダンボールに記載する方法は、シール用紙に出力して後で貼り付けるか、製造時に印刷するかの2種類があります。製造時に印刷する場合は、入稿データにフリー素材のケアマークを付けて作成しましょう。

ユーパッケージではオーダーダンボールの注文を受け付けております。ケアマーク入りのダンボールを作成したい場合は、ユーパッケージのオーダーダンボールをご利用ください。