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商品やサンプルの発送をするとき、できる限りコストを抑えたいと考える方は少なくありません。サイズや重さによっては宅配便にこだわらず、郵便局の定形外郵便を利用する方法もあります。多少の制限はありますが、厚みのあるアイテムを送ることも可能です。
定形外郵便の導入を検討している方の中には、破損しないよう箱に商品を入れて送りたいという方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ダンボールに梱包した荷物を定形外郵便で送ることができるのか、また送る場合はどのような点に注意するべきかを解説します。ダンボールで定形外郵便を発送したい方は参考にしてください。
目次
定形外郵便と聞くと、折り曲げたくない書類や資料を送るために使用する、大きめのクラフト封筒を思い浮かべる方も多いでしょう。オフィス用品やCDなど、破損しやすいアイテムを送るためにエアパッキンが張り付けられたクッション封筒もあり、厚みのあるものも封筒で送ることができます。
分厚いものを送りたいときや、より安全に送りたい場合は、封筒以外の梱包資材を使用することも可能です。たとえば小型のダンボール箱があげられます。
長方形や正方形のダンボールはもちろん、ポスターなどを発送するための円筒形のダンボールを使用して発送することも可能です。個人でダンボールを折り曲げて作成する三角筒も、条件を守れば定形外での発送ができます。
ダンボールを使用して定形外郵便で荷物を送る場合は、事前に郵便物のサイズと料金について確認しましょう。料金自体は発送時に郵便窓口で教えてもらえますが、サイズや重量によって大きく変動します。1円でも安く発送したい方は梱包時の確認がおすすめです。
この項目では、サイズと料金のルールについてご紹介します。
郵便物の料金を調べるときのポイントは、重量の他に厚さ・長辺・短辺の3サイズをチェックすることです。
定形外郵便には規格内・規格外の2タイプがあり、同じ重量のアイテムを発送するとしても、サイズが規格内か否かで料金も異なります。
規格内・規格外のサイズの違いは、以下のとおりです。
形状/規格内 | |
---|---|
厚さ | 3cm以内 |
長辺 | 34cm以内 |
短辺 | 25cm以内 |
重さ | 1kg以下 |
形状/規格外 | |
---|---|
厚さ | 3cm以上 |
長辺 | 60cm以内 |
短辺 | 規定なし(3辺の合計90cm以下) |
重さ | 4kg以下 |
また、仮に定型内郵便の大きさであっても、1cm以上の厚みのものは定形外郵便扱いとなるため注意が必要です。台形の箱など天面と底面サイズが異なる場合は、大きい(辺が長い)ほうを測ります。
定型内・定形外のいずれも最大の他に最小規格サイズも設けられているため、長辺14cmと短辺9cm以下とならないよう、小物類を発送する場合は調整しましょう。円筒に近い形状の郵便物は、長辺14cm・短辺(直径)3cmが最小の規格サイズです。
定型内・定形外のいわゆる「普通郵便」扱いとなるものは、サイズに加えて重量も料金を決める目安です。
定形外郵便の場合、規格内・規格外でそれぞれ以下のとおり料金が変動します。
重量 | 規格内 |
---|---|
50g以下 | 120円 |
100以下 | 140円 |
150g以下 | 210円 |
250g以下 | 250円 |
500g以下 | 390円 |
1kg以下 | 580円 |
2kg以下 | 取り扱いなし |
4㎏以下 | 取り扱いなし |
重量 | 規格外 |
---|---|
50g以下 | 200円 |
100以下 | 220円 |
150g以下 | 300円 |
250g以下 | 350円 |
500g以下 | 510円 |
1kg以下 | 710円 |
2kg以下 | 1,040円 |
4㎏以下 | 1,350円 |
宅配便と異なり、離島や北海道・沖縄県など地域によって追加料金が発生することはありません。
ダンボールで送る場合は梱包資材自体が重くなりやすいため、薄手のダンボールを選ぶなど工夫しましょう。大きな荷物を送るときは、市販品の他に郵便局で購入できる宅配便用のダンボールを利用することもできます。
定形外郵便としてダンボールを発送する場合は、基本的に宅配便と同様の梱包方法で構いません。丈夫な構造のため、以下のように壊れやすいもの・型崩れしやすいものを安い送料で送りたいときに役立ちます。
郵送中にトラックの中でダンボールが揺れることを考慮し、梱包時は緩衝材で荷物を保護することも大切です。エアパッキンで中身を包んだり、気心知れた相手に送る場合は新聞紙やチラシを利用したりと、ダンボール内で荷物が揺れ動かないよう対策しましょう。
濡れると困る荷物は、ビニール袋に入れてダンボールへ詰めます。荷物が小さい場合はダンボールの表面をビニール袋で包む方法もおすすめです。
長方形の箱に入れられない形状のものは、荷物に合わせてダンボールをカットしたり折り曲げたりするなど、何らかの加工を行うことで使用できます。
一般的なダンボール(いわゆるミカン箱など)の他、冊子や小物を送る場合に最適な薄型やハガキサイズのダンボールなど、近年の既製品はサイズも形状も豊富です。送るアイテムによって最適なサイズを選べるよう、定形外郵便や宅配便の利用頻度が高い方は複数種類のサイズをあらかじめ買い置きしておくと、梱包で困らずに済みます。
宛名書きは直接ダンボールに行っても構いません。ダンボールを置いた状態で天面に当たる部分へ分かりやすく書きましょう。
宅配伝票のように白い紙に書いてテープで貼り付ける方法や、大きめのラベルシールに書いたものを貼り付ける方法も配達員が分かりやすいため、おすすめの方法です。
宛名部分で記入する項目には、以下のものがあります。
送り主の情報は宛先ではないことが分かるよう、ダンボールの裏面や側面に書きましょう。ダンボールが大きい・重いなどの理由で裏面に書けない場合は、宛名と同じく天面部分に書きます。宛先と判別しやすいよう、文字の大きさを小さめにするなど工夫してください。
また、定形外の場合は親切心から郵便番号枠を自身で書いたり、番号の横に郵便マークを書いたりする方が少なくありませんが、そういったことは必要ありません。機械で宛先情報が読み取れない原因になる場合もあるため、郵便番号のみを書きましょう。
さまざまな大きさや厚みのあるアイテムを送ることができる、ダンボールを用いた定形外郵便ですが、注意点もいくつか存在します。
注意点を把握しておくことで、万が一のトラブルに遭遇した場合でも、冷静に対応することが可能です。
ここでは、定形外郵便でダンボールを発送する場合の注意点を2つ解説します。
定形外郵便は普通郵便にあたるため、ポスト投函をしてくれることが大きなメリットです。宅配便のように受け取る側が在宅している必要はなく、受け取りのハンコも求められません。
ただし、大きさによってはポストに入らない場合があるため注意しましょう。郵便ポストにはさまざまな種類があり、高層マンションのような薄手タイプの他、近年のスタイリッシュな戸建て用ポストのように縦型の細身タイプなどもあります。
定形外郵便で発送した場合でも、ポストに入らないことを理由に、宅配便と同じく配達員による手渡しとなる可能性を考慮しなければなりません。
ダンボールは簡単に折り曲げることができないため、薄手の封筒のように丸めてポストへ入れることも不可能です。発送時は必要以上にサイズが大きくなりすぎないよう注意してください。
ダンボール梱包は折り曲げにくく衝撃に強いメリットがありますが、すべての荷物に対して破損を防止するとは限りません。普通郵便のため宅配便にある損害補償がつかず、高額なものや繊細なものを送る場合には限度があります。
たとえば薄手の折り曲げてはならない商品を送る場合、封筒の表に「折り曲げ厳禁」と記載する方もいますが、普通郵便においては効果が期待できません。注意書きをした場合でも、商品が封入されている封筒を丸めることでポストに投函できる場合、配達員は封筒を丸めてポストへ入れます。
配達員が注意したとしても、投函時に折り曲げた跡がつくケースも少なくありませんが、普通郵便の場合は何らかの補償がつくことはありません。定形外郵便で発送するときは、このようなリスクがある点を理解したうえで可能な限りの対策を行い、上手に活用しましょう。
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当日発送または11~17日営業日の商品すべてに少量印刷サービスをご利用できます。
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ここまで、ダンボールで定形外郵便を発送する場合のポイントと、注意点を解説しました。
定形外郵便は、安く手軽にあらゆるサイズの商品を送るときに便利な郵便局のサービスです。封筒や紙袋に封入したものはもちろん、規定内のサイズであればダンボール箱を送ることもできます。
便利な面もある半面、注意しなければならない点も存在します。利点と欠点をしっかりと把握し、有効活用できるようにしてください。