ダンボール・化粧箱の販売・通販なら「ユーパッケージ」
ダンボールや化粧箱の購入・印刷なら通販サイトのユーパッケージ
ダンボールや化粧箱の購入・印刷なら通販サイトのユーパッケージ
info@upackage.jp

info@upackage.jp

050-8882-3727

050-8882-3727

箱の豆知識



複数の商品をダンボール箱に収納する際に活用できる便利な組仕切り

ダンボール箱の中に同じサイズの20個の商品を入れるとします。

これらの商品が流通の過程で安全に輸送されるには、商品の自立を支える仕切りが必要になります。

仕切は商品の形や用途に応じて使い方が異なりますが、ここでは同じ規格の商品を複数収納する際に非常に便利な組仕切りについて紹介します。

組仕切りは主にどのような場合によく使われるのか、仕切りの形状を設計する際にチェックしておくべき項目はどのようなものなのかについても紹介します。

1. 製作事例

ダンボール箱の中に同じサイズの商品20個を包装する物流用のダンボール箱を製作しました。

箱の中の商品の衝突防止、また安全に輸送することを目的とした20個の商品を自立した状態で収納するための組仕切りです。

商品が梱包された状態で非常に重量のあるダンボール箱となるので、商品保護のためにダンボールは二重構造とし、特に作業者の安全面を考慮して箱の両側面に手穴の加工を施しました。




- サイズ:585 x 210 x 350mm

- 形式:みかん箱タイプ

- 厚さ:8mm

- 色/強度:白色/C5

- 仕切り厚さ:5mm

- 仕切り色/強度:薄い茶色/C5

- 用途: 同じサイズの化学製品20個を梱包(4x5配列の仕切り)

- 特徴:手穴の加工を追加



2. 組仕切り製作時のチェックポイント

上記で紹介したような用途の組仕切りを製作する際に考慮すべきポイントがあります。

収納したい商品の数によって組仕切りの数も決まりますが、このときに考慮しないといけないことは梱包されたダンボール箱の重量と大きさ、そして商品の安全性などです。



2-1. 仕切りを設計する前に決めておくべきポイント

商品を1つの箱の中にいくつ収納するのか、また箱の中にどのように配置するかを決めておく必要があります。

このとき考慮すべき点は、ダンボール箱のサイズや縦横の比率が作業することが容易かつ適切かどうかということになります。

また、過度に商品を多く収納することで箱全体の重量を大きくすることはできません。パレット積載時の積載効率も考えないといけません。



2-2. 組仕切りの構成

格子状で仕切られる組仕切りはそれぞれ対となるパーツで構成されています。
箱に対して横に平行な仕切りと縦に平行な仕切りの2種類です。

このような異なる仕切りを格子状に組んで仕切りを作ることになります。

格子状に組まれた仕切りの1マスはすべて同じ面積になるように設計します。

一般的には20個の商品をダンボール箱の中に5×4で並べたい場合、必要な組仕切りの数は縦向きの仕切り4枚、横向きの仕切り3枚が必要になります。





2-3. より安全な組仕切りの製作

箱の形状はそのままで中の商品の安全性をより一層強化したいときはには以下の方法を検討してみてください。


①エアーキャップ(プチプチ)を使用する

商品が壊れやすい材質、または仕切りだけでは商品が保護できない可能性があると思われるときに最も確実な方法は、商品一つ一つをエアーキャップで包むことです。 エアーキャップで保護された商品を仕切りの中に一つずつ入れるには、エアーキャップの厚み分だけ仕切りのマスも大きくする必要があります。


②仕切り自体の強度を高める

製作事例のように5mmではなく8mmの2重構造としたり、K5強度でダンボールの中芯強度を強めると商品の安全性を高めることに繋がります。


③箱内部の補強

流通の過程で箱に衝撃が加わると、最初に損傷する恐れがある商品は箱の内面に接している商品です。これを防ぐために箱の内側の6面を補強する仕切りを製作する場合もあります。

箱の横と縦4面に対して補強する仕切りは 格子状の仕切りの端に追加で1マス挟む形で製作されることが多く、箱の上下2面に対する仕切りは単純な板紙状の仕切りで別に製作する必要があります。


箱の横と縦4面に対して仕切りをもう1マスずつ追加すると下の画像のような形状となります。箱の内面と接する商品の間に物理的な空間を少し与え、その空間が緩衝となり衝撃から商品を保護するように設計したものです。





3. 組仕切り製作時は手穴などに注意

組仕切りを入れるダンボール箱は、ほとんどがみかん箱タイプで製作がされ、重さもかなり出る場合が多いです。
このとき必ず考慮しなければならないのが箱の両側面の手穴です。

なぜ考慮しなければならないのか、また手穴の加工を行うには、どのように製作側とコミュニケーションをとるべきかを紹介します。



3-1. みかん箱の場合

組仕切りが入る物流用のダンボール箱はそのほとんどでサイズが大きく、また主にみかん箱の形状で製作されています。
このみかん箱タイプの最大の特徴は、上下のフタをテーピングすることで梱包を仕上げるということです。

いずれにしても商品が多く収納されたダンボール箱のほとんどが重いです。

商品を安全に配送するためには、ダンボールの厚みを5mmや8mmといった厚くて強い材質を使ってダンボール箱を製作しなければなりませんが、このように厚めのダンボールを使って箱を作るときに最も簡単に作れる形式がみかん箱タイプです。

それだけでなく同じ面積で作ると仮定すると、最も経済的に作れる形式がみかん箱なので、組仕切りと一緒に作るほとんどのダンボール箱はみかん箱タイプといっても過言ではありません。



3-2. 手穴が必要な理由

このように仕切りを使用して商品を梱包した箱のサイズが大型の場合、箱ひとつの重量が20kgを超える場合があります。

20kgのダンボール箱を一般の人が持ち運ぶというのは簡単なことではありません。
1箱ではなく複数の箱を繰り返し動かす作業は、作業者の体に悪影響を及ぼす可能性もあります。

このような場合は、ダンボール箱の両側面に手穴を追加することをおすすめします。

大きな費用をかけずに作業者の安全を守りながら作業効率も上げることができるので、手穴をダンボール箱に入れるのはかなり便利な方法です。



3-3. 手穴の製作方法

ダンボール箱を持ち上げて移動させるとき、手の半分程度をボックスの中に入れる用途の取っ手が手穴です。

手穴のサイズは正確である必要はなく、ほとんどの製作現場では手穴の木型を既製品としています。

当社ユーパッケージが保有している手穴の型は80 x 25mmの大きさです。

もしこのサイズではなく、オリジナルのサイズを希望される場合は専用の型を作る必要があるので木型製作費として初期費用が必要になります。

しかし、80x25mm程度の一般的なサイズの手穴の型はほとんどの製作会社で保有しているサイズなので、製作前の工場に問い合わせてみてください。





4. ユーパッケージでvを製作する

ユーパッケージは様々な形状の組仕切りの製作に関する自動見積りと注文システムを提供しています。

ここでは組仕切りの自動見積注文システムをご利用の際に留意すべき点についてご案内いたします。



4-1. 組仕切りの形状を選択する

当社の組仕切り自動見積システムは、一般的な組仕切りの形状と安全性の高い組仕切りの両方に対応しています。

商品破損の懸念度合いと配送時の安定性に対すして、ご希望に応じて選択してください。

つまり外部の衝撃で容易に破損してしまうような材質の商品である場合や、配送が複数の工程で行われる場合(例:トラック→船→トラックなど)には、安全性の高い組仕切りを選択してご注文いただくことをお勧めします。



一般的な組仕切りの形状 安全性の高い組仕切りの形状

4-2. 自動見積もり及びオプションを選択する

まず、仕切りを設計するための最初の工程は、商品の実サイズ(①)と箱に収納する商品の数量(②)を入力してください。
そして仕切りの高さ(③)を商品の高さの%形式で入力してください。

商品の高さと同じにしたい場合は100%、商品の安全な配送のためには70%以上の数値を入力することをお勧めします。

次に、製作する仕切りの枠(④)および色(⑤)、強度(⑥)などに関する製作オプションを選択してください。ここまで入力が終われば単価の確認が可能となります。これを参考にご希望の数量(⑦)を入力してご注文いただくと、希望された仕様と数量の仕切りの製作が可能となります。

ここで注意すべき点は組仕切りの数量ですが、この数量は仕切りの束数量ではなく、仕切りが組まれた状態でカウントされるセット数量であることにご注意ください。



4-3. 量産前にはサンプルで確認

納期に少し余裕がある場合には設計した仕切りが商品とぴったり合っているかどうかを確認してみてください。

サンプリングする方法で一番良いのは、当社まで収納する商品を直接送っていただくことです。

そのうえでご希望の数量などに合わせて、こちらで組仕切りを直接サンプリングしてみるのが最も正確です。

このようにして完成した仕切を写真で確認してもらうか、または直接サンプルを送りすることもできます。この過程でサンプル製作費用を負担していただくことに関しては予めご了承ください。



まとめ

ここまでダンボール箱に使用する組仕切りの中で最も代表的なものと言える仕切りついて紹介しました。

冒頭で紹介したように、この組仕切りは同じサイズの複数の商品を1つの箱の中に入れて配送したいときに欠かせない必須材料です。

この組仕切りによって作業の効率と配送の安全性が確保されたともいえるので、仕切りの特徴と注文時の留意点を予め知っておくことで注文時の役に立つかと思います。