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箱の豆知識



板ダンボールの製作とその活用

板ダンボールは言葉通り、ダンボールの板を言います。

板ダンボールは箱の内寸にあわせて上や下の補強材としてよく使われている仕切りの一種です。 場合によっては板ダンボールに折り線を入れて、様々な用途の仕切りとしても活用できます。

今回の記事では、仕切りの中で最も幅広く使用されている板ダンボールについて説明してみたいと思います。

1. 製作事例

板ダンボールは主に補強材として使用されており、通常では箱の上や下に入れて商品を保護する仕切りの役割を担わっております。その他にも、板ダンボールに折り線を入れて直接商品の保護をする場合もあります。

今回の記事ではユーパッケージの製作事例を基に、板ダンボールの活用方法について紹介してみたいと思います。

1-1. 商品が重く、強度を補強するための板ダンボール



<製作仕様>

- ダンボール箱の外寸:427 x 335 x 142mm

- 板ダンボールのサイズ及び材質:420 x 325mm(Aフルート/5mm)

- 板ダンボールの活用法:A型箱の上部に入れて、商品を保護

- 特徴 : 郵送の際に箱を重ねてしまうため、その重さにより箱や商品が潰れないように保護。主に農産物や電子製品などを入れる時に使用。(木型なしで製作)



1-2. 箱の側面を保護するための板ダンボール



<製作仕様>

- ダンボール箱の外寸:427 x 335 x 142mm

- 板ダンボールのサイズ及び材質:420×325×135mm(BAフルート/8mm)

- 板ダンボールの活用法:箱の側面を囲んで商品を保護する

- 特徴:箱の上や下ではなく、側面を内部からもう一度囲み、商品を保護。精密機械など外部の衝撃に弱い商品を入れる際に使用。折り線を3箇所入れて、四角で囲めるように製作。(木型なしで製作)



1-3. 板ダンボールの活用度を高められる折り線



<製作仕様>

- ダンボール箱の外寸:2300 x 175mm (70mm, 35mm, 70mm)

- 板ダンボールの活用法:額縁や家具などの側面を外部衝撃から保護

- 特徴 : 板ダンボールに折り線を追加して、家具や額縁などの商品を直接保護する。(木型なしで製作)




2. 板ダンボールに折り線を入れる

板ダンボールは基本的に折り線などはない板のままで使うことが多いです。しかし、商品を直接的に保護したり、箱の内部をより補強する必要がある場合には、その用途に合わせて折り線を入れます。

上記の製作事例のように、四角形の仕切りに折り線を入れると、仕切りの活用度がより拡張されます。 また、この折り線を入れる方法は段ボールと化粧箱で少し異なります。

この部分について説明しつつ、特に段ボール材質のときにこの折り線を木型なしで入れる条件についても説明してみたいと思います。



2-1. 段ボール材質の板ダンボールの折り線

中ゲス、山折り型などどんな形の仕切りでも全て木型を作り、製作するのが基本です。

しかし、唯一に木型なしで製作可能な仕切りがありますが、それが単純な正方形の板ダンボールです。

もちろん、この場合にもサイズが300mm x 200mm以上にならないといけないので、その以下のサイズは板ダンボールだとしても木型が必要となります。

また、この木型が必要ない板ダンボールには折り線を入れられるという点が特徴です。

合計5本まで入れることができ、入れる方向は基本的にダンボールの向きとは逆になり、切断面と平行な線のみ対応できて、斜め方向などの折り線は対応が出来ません。そして、切断面と折り線、各折り線の間が少なくとも50mm以上必要ですので、デザインの際には注意が必要です。


区分 木型不要の板ダンボール 木型で製作する板ダンボール
  • 製作条件
  • 300×200mm以上
  • 制限なし
  • 折り線の方向
  • フルートの逆方向(切断面と平行)
  • *正方向も可能(要相談)
  • 制限なし
  • 斜方向などの折り線
  • 不可能
  • 可能
  • 折り線の数
  • 最大5個
  • 制限なし
  • 折り線の間隔
  • 50mm以上
  • 制限なし


<木型なしで板ダンボールに入れられる折り線>



折り線は板ダンボールの左から右端まで全て入り、中間や一部のみ入れることはできません。

一部のみに入れたい場合には木型を利用して製作する必要がございます。



2-2. 化粧箱材質の板ダンボールの折り線

化粧箱材質で作る板ダンボールはその活用度が高い方です。

折り線のない正方形の仕切りはもちろん、折り線を入れた中ゲス仕切りや山折り型仕切りとして利用されています。

化粧箱材質の板ダンボールは折り線の有無に関係なく、木型が必ず必要です。



2-3. 板ダンボールの様々な活用例

今回はダンボール及び化粧箱の材質で作られた板ダンボールの製作時に木型が必要だった事例とその理由についてご紹介してみたいと思います。


木型で製作した板ダンボール 仕様と用途
  • - 材質:段ボールBフルート(3mm)

  • - 仕切りサイズ:350 x 300mm

  • - 用途:箱の上部に載せる商品保護用仕切り

  • <木型製作の理由>
  • サイズ的には木型なしでの製作が可能ですが、両端に手持ち用の加工をしたため、木型での製作が必要でした。
  • - 材質:段ボールAフルート(3mm)

  • - 仕切りサイズ:305 x 95mm

  • - 用途:商品保護用の仕切り

  • <木型製作の理由>
  • 木型なしで作れる最小仕切りサイズが300×200mmであり、この製作事例は片方の長さが95mmで最小サイズに満たないため、木型での製作が必要でした。
  • - 材質:段ボールBAフルート(8mm)

  • - 仕切りサイズ:213 x 103mm

  • - 用途:コ字型の商品保護用仕切り

  • <木型製作の理由>
  • サイズが小さいので木型での製作が必要でした。
  • - 材質:コートボール紙+ Eフルート(1.5mm)合紙

  • - 仕切りサイズ:x mm

  • - 用途:箱の重量を支えるための床仕切り

  • <木型製作の理由>
  • 化粧箱材質で作られた板ダンボールなので、折り線がない普通の正方形の仕切りでも木型での製作が必要でした。

3. ユーパッケージで板ダンボールのオーダーメイド方法

ユーパッケージでは、板ダンボールの自動見積りからのオーダーメイド機能を提供しております。

ダンボール材質のみならず化粧箱材質の板ダンボールも提供しておりますが、今回の記事では段ボール材質の板段ボールの利用方法について説明してみたいと思います。



3-1. 段ボール材質の板ダンボールの自動見積もり利用方法

まず、製作したい板ダンボールのサイズ(①)を入力してください。

次に、商品保護に必要な段ボールの厚み(②)と表色及び強度(③)をお選びください。

サイズや厚みを入力したあと、下端部に木型代(⑥)が0円と表示される場合には製作時に木型が不要な仕様ということを意味しております。

木型が不要な仕様の場合にも折り線(④)を最大5つまで入れることが可能ですが、システム上では最大2個まで入力が可能です。

3個以上をご希望の際にはお手数をおかけいたしますが、別途お問い合わせくださいませ。

折り線がいらない場合には「なし」を選択してくださいませ。

数量には入力した仕様の最少ロットが表示されますが、それ以上をご希望の際には直接数量(⑤)を入力してくださいませ。

【案内事項】

  • 箱と仕切りを同時に注文する際、仕様によっては仕切りの最少ロットが箱数より多い場合があります。
  • その時には、お手数をおかけいたしますが、別途お問い合わせをお願いいたします。


3-2. 本制作前のサンプル製作

折り線のない一般的な正方形の仕切りは、あまりサンプルが必要ございません。

ただ、上記の事例のように、折り線が多かったりして形が複雑な場合には本製作の前に一度サンプルを製作し、商品が問題なく入るのかテストをしてみることをおすすめいたします。

また、サンプルは無地の形状サンプルで製作され、お届けまでには約2週ほど時間を頂いておりますので、余裕をもっての製作をおすすめいたします。

また、基本的にサンプルはお客が測定した箱とご希望の仕切りのサイズで製作を行いますが、正確なサイズ測定が必要な場合には弊社の方に商品を送り、測定して頂くことも可能ですので、いつでも気軽にご相談くださいませ。





まとめ

今回の記事では一番よく使われている板ダンボールとその板ダンボールに折り線を入れて商品の保護機能を強化した活用法についてご紹介いたしました。

また、ユーパッケージの自動見積りから板ダンボールの注文方法も説明いたしました。

ただ、仕切りというものは様々な形があり、商品によってどの仕切りが合うかが違います。そのため、自動見積りでは対応できない場合もあるかと思います。

ユーパッケージでは豊富な製作経験を基にお客様の状況に合う最適な仕切りを提案させて頂きます。

お悩みや質問などがあればいつでもお気軽にご相談くださいませ。

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