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宅配業者の運賃に影響するため、ダンボールにはサイズ規格が設けられています。サイズ規格とは、ダンボールの縦・横・高さ(深さ)の3辺計のことで、数値が大きいほど、運賃が割高になる仕組みです。そこで今回は、一般的なダンボールのサイズと、各規格における収容量の目安をご紹介します。
一般的な宅配業者は、60~200程度のサイズ規定を設けています。中には3辺計に加え、重量制限を設ける業者も少なくありません。そのため、 60サイズのダンボールを使っても、重量制限から80サイズの運賃を支払うケースがあります。
一例として、大手配送業者である「ヤマト運輸」における宅急便サービスのサイズ分類をみていきましょう。以下、一般的に利用される160サイズまでの詳細を一覧にしました。
サイズ規格 | 荷物の大きさ | 重量制限 | 容積 |
---|---|---|---|
60サイズ | 3辺計が60cm以内 | 2kg以内 | 4.75リットル |
80サイズ | 3辺計が80cm以内 | 5kg以内 | 11.80リットル |
100サイズ | 3辺計が100cm以内 | 10kg以内 | 26.66リットル |
120サイズ | 3辺計が120cm以内 | 15kg以内 | 44.54リットル |
140サイズ | 3辺計が140cm以内 | 20kg以内 | 82.92リットル |
160サイズ | 3辺計が160cm以内 | 25kg以内 | 128.78リットル |
※A式ダンボール(みかん箱タイプ)を利用した場合
※2021年11月現在
ダンボールの収容量を表す基準に、「容積」があります。サイズに比例して容積も大きくなり、たくさんの荷物を収容可能です。
一方、「ヤマト運輸」のように重量制限を設けている場合は、荷物の外寸と、業者側のサイズ分類がマッチするとは限りません。さらに実態としての収容量は、ダンボールの形状にも左右されます。ダンボール梱包を行う際は、サイズ・形状や、荷物の重要についても細かくチェックすることをおすすめします。
サイズ規格の基礎をお話したところで、各サイズの特徴や目安となる収納量を解説します。
3辺計が60cm以下のサイズ規格です。容積は4.75リットルで、CDが20枚程度、VHSテープが8本の収容量となります。もっとも小さい規格であり、小物類の梱包および発送に適しています。
3辺計が80cm以下のサイズ規格です。容積は11.80リットルで、B4サイズの書籍や書類、文房具などの小物、折り畳んだ衣類の梱包に適しています。写真の制作事例のように、ギフトボックスにも適したサイズ感です。
3辺計が100cm以下のサイズ規格で、容積は26.66リットルです。A4の書類が丁度良く入るサイズで、コートやパンツなどの折り畳んだ衣類、やや大きくて重量のある書籍の梱包におすすめです。
3辺計が120cm以下のサイズ規格で、容積は44.54リットルです。120サイズあたりから、物を詰めすぎると運搬が難しくなります。CDは90枚程度、DVDが60枚程度、折り畳んだセーターを2枚並べて詰められるサイズ感です。
3辺計が140cm以下、容積は82.92リットルの規格です。折り畳んだ衣類を2~3枚並べたり、A3サイズの書類や書籍などを詰めたりできるサイズ感です。ダンボール自体が大きいため、重量のある荷物を入れるのはおすすめしません。箱付きのフィギュアを筆頭に、大きくて軽いものの梱包に最適です。
3辺計が160cm以下、容積は128.78リットルです。着物などの衣類、厚手のコートや書籍の梱包に適しています。ダンボールそのものが非常に大きく、2人以上で運搬するのがおすすめです。
ダンボールサイズの測り方には、外寸・内寸・実寸といった3種類があります。それぞれの特徴や測り方、注意点は次の通りです。
業者により表記方法が異なるものの、ダンボールの高さと「深さ」は同義です。一般的には、ダンボール本体の短い辺を縦、長い辺を横、上面のフタから底面までの長さを高さと表します。
外寸の正式名称は、外寸法です。文字通り、ダンボール本体の縦・横・高さの3辺計を指します。仮に縦50cm・横40cm・高さ30cmのA式ダンボール(別名・みかん箱タイプ)ならば、外寸は120cm。宅配業者における規格では、120サイズに分類されます。
内寸は内寸法の略で、ダンボールの内側の3辺計をいいます。ダンボールにはフルートと呼ばれる厚みがあるため、「内寸<外寸」の関係が必ず成立します。
フルートは、厚さ5mmのAフルート、3mmのBフルート、1.5mmのEフルート、8mmのBAフルートといった4種類が一般的です。フルートの種類でダンボールの厚みが変わり、結果的に内寸も変動します。
ただし、フルートは基準的な数値であり、ダンボールのコンディションや使用環境により2~3mmの誤差が生じます。荷物を積めるために内寸を測る場合、「外寸-(フルートの厚さ+2~3mm)」で計算し、あえて余裕を持たせるのも有効です。隙間は緩衝材で埋めれば問題ありません。
実寸は、梱包する物品そのものの3辺計のことです。ダンボールと物品をそれぞれ計測し、「実寸≦内寸」が成立した場合は、その箱に梱包可能です。ジャストサイズのダンボールも使えますが、あまりにぴったり過ぎると緩衝材を入れるスペースがありません。梱包品からダンボールの内側まで、3~5mm程度の余裕を持たせたいところです。
ダンボールには規格サイズが設けられており、その種類によって梱包できる物品が変わります。これから荷物を送る際は、梱包物の大きさ・重量から、適切なサイズのダンボールを選んでみましょう。本記事でご紹介した収容量の「目安」も、参考にしてください。
ただ、「CDが○○枚」、「衣類が○枚」などの目安は、あくまでも容積から逆算したものです。実際に何が、どれだけ入るのかは、物品の詰め方やダンボール種類で決まります。
ダンボールにはオーソドックスなA式をはじめ、ギフトボックスに多用さえるN式、書籍・CDの発送に最適なたとう式など、さまざまな種類があります。一方で、梱包物とジャストサイズの既製品ダンボールが見つかるとは限りません。万が一、欲しいサイズの既製品ダンボールが手に入らない場合は、オーダーメイドを検討してみましょう。
ユーパッケージは、オーダーメイドダンボールの制作・販売を行っております。本記事の60~160サイズの解説に用いた写真は、すべてユーパッケージの制作事例です。大きさや形状はもちろん、デザインもオーダーできます。
オーダーメイドダンボールは、企業ブランディングの観点からも有効です。第一に、ブランドロゴなどが入ったダンボールは、顧客の印象に残ります。外装材ひとつでブランディングできるため、近年はEC領域におけるお客様を中心に、オーダーメイドダンボールをご利用いただいております。
また、個人のお客様においては、ユーパッケージのオーダーメイド化粧箱(ギフト箱)がおすすめです。多種多様なサイズと形状に加え、色や柄、ロゴなどを自由に入れることができます。特別な贈り物には、外装材にもこだわってみてはいかがでしょうか。
物品の配送用ダンボールを探している場合、荷物の実寸とダンボールの外寸・内寸を細かくチェックすることが大切です。梱包品に合わせて適切サイズのダンボールを選べば、梱包作業の効率化、配送コスト削減に繋がります。
ユーパッケージではオーダーメイドダンボール・化粧箱の注文も承っております。まずは一度お問い合わせください。