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ダンボールの中に隙間があると、輸送中のちょっとした衝撃や揺れで荷物が動き、破損してしまう可能性があります。
輸送中の破損を防ぐためには、梱包時に新聞紙や緩衝材(梱包材)を使うことが一般的です。
しかし緩衝材の使い方を誤ると、ゴミの増加や送料のムダにつながったり、荷物を送った相手からの評価がダウンしたりするおそれもあります。
緩衝材の使い過ぎを防ぎ、効率的な梱包方法を知ることは、荷物の受け手・送り手双方にとって大きなメリットとなるでしょう。
今回は、ダンボールの隙間を埋める方法を紹介します。輸送中の衝撃による荷物の破損を防ぎたい人は、ぜひ参考にしてください。
目次
荷物を送るとき、ダンボールの中に隙間を残して梱包すると、輸送中の破損リスクが上がります。
しかし、詰める荷物に対してジャストサイズのダンボールでない限り隙間ができてしまうことは避けられません。
ダンボールの中の隙間を防ぐためには、緩衝材(軽くて弾力性が高いもの)を活用することで、安全に荷物を送れます。
まずは、ダンボールの隙間を埋める5つの方法を、メリット・デメリットを比較しながら紹介します。
メリット | デメリット |
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新聞紙や広告チラシは、最も身近で安価に取り入れられる緩衝材のひとつです。
新聞をとっている人の家にはほぼ必ず新聞紙があります。
たとえ、新聞紙を持っていない人でも、投函チラシや地域情報誌・無料パンフレットなどであればいくつか持っている場合が多いでしょう。
シンプルな形状の新聞紙は、割れ物を包む・丸めて隙間に詰めるなどさまざまな使い方が可能で、どのような荷物でも対応できる点は大きな魅力です。
しかし、専用の緩衝材よりも見た目が良くないため、荷物を受け取った相手からの印象が下がる恐れがあります。
また、インク汚れ・においがつきやすいことや湿気に弱いことも欠点です。
メリット | デメリット |
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紙パッキンは、クッションペーパーとも呼ばれる紙製緩衝材です。
紙を細く裁断したもののほかに、ビン類・食器類などの梱包に適した筒状パッキンもあります。
紙パッキンはさまざまな形の隙間に使用でき、色やデザインが豊富なためギフトラッピングにも最適です。
しかし、紙パッキンは散らかりやすく小さくたたむことも難しいため、片付けや掃除に手間がかかります。
小さい子どもやペットがいる家庭では、誤飲にも注意しましょう。
メリット | デメリット |
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エアークッション(エアーピロー)は、ポリエチレンフィルムの中に空気を満たした袋状の緩衝材です。
エアークッションは、紙製の緩衝材よりも軽く強度が高いうえに、使用後は空気を抜いて簡単に処分できるという大きな利点があります。
さらに、一つひとつのサイズが大きく、大きな隙間を効率良く埋めることができます。
しかし、それ故に小さい荷物の梱包には不向きです。
また、未使用のエアークッションはかさばるため収納スペースをとってしまいます。
エアークッションメーカーと専用フィルムがあればその都度必要な分を作れますが、価格がネックとなるため個人利用にはあまり向かないでしょう。
メリット | デメリット |
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気泡緩衝材は、一般的に「プチプチ」「エアパッキン」などと呼ばれています。ポリエチレンシートの片面に空気を入れた突起が並んでおり、包むものの種類によって表裏の使い分けが可能です。
新聞紙と同じく、気泡緩衝材の使い方は、荷物を包む方法と箱の隙間を埋める方法に大きく分かれます。
好きなサイズに切って使えるうえに水濡れ・水漏れ防止効果もあり、さまざまなものの梱包に活用できます。
気泡緩衝材はたくさんの気泡により高い柔軟性を保っている一方で、エアークッションよりもつぶす(処分する)手間がかかる点がデメリットです。
メリット | デメリット |
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バラ緩衝材は、ウレタンなどでできた粒状のクッション材です。
白くて繭型のものがスタンダードですが、他にもさまざまな色・形状があり、プレゼントにも適しています。
また、エアークッションのように小袋に入ったまま使うことも可能です。
バラ緩衝材を袋から出して使用すれば、複雑な形の隙間も簡単に埋めることが可能です。
大きな隙間を埋めたい場合は、小袋を開けずにそのまま使うと良いでしょう。
しかし、材質によっては処分時に袋と中身を分ける手間がかかります。
さらに、紙パッキンと同様散らかりやすくかさばるため、処分にはやや手間がかかります。
バラ緩衝材は、素材によって性質が大きく変わります。
強度・耐水性・環境への負荷・コストなどを考慮しながら、用途や好みに合わせて選びましょう。
荷物を受け取る側にとって、荷物を開封した後の緩衝材はただのゴミでしかありません。
輸送中に破損させまいと大量に緩衝材を使う人もいますが、その気遣いがかえって自分の評価を下げてしまっている可能性もあります。
荷物を送る相手が家族や親しい友人ならばともかく、フリマアプリ利用時やECサイトなどでは「紙くずがたくさん入っていた」などのクレームにつながる恐れがあります。
あらかじめ簡易包装に理解を得ることも大切ですが、緩衝材をなるべく使わず、かつ輸送中の破損リスクを最小限に抑えられる方法を知っておくと便利です。
大手通販サイトでは、梱包フィルムを使って商品を箱の中に固定しています。
箱の中に隙間があっても、中身がしっかり固定されていれば輸送中に破損する心配はほとんどありません。
緩衝材の使用を必要最小限に抑えることでゴミを削減でき、さらに緩衝材を用意する手間やコストも省けます。
家にあるものや手に入りやすいものを使って、効率良く梱包しましょう。
【準備するもの】
【手順】
① まず、梱包フィルムなどで中身を包んで保護します。
ビニールタイなどを使う場合は、中身を傷つけないようしっかり保護しておくと安心です。
② ①を底板の上に置き、動かないよう固定します。
中身の形状によっては、底板に固定用の穴を開けてビニールタイなどを通しても良いでしょう。
③ ②がしっかり固定されたことを確認し、外箱に入れて梱包します。
梱包方法や緩衝材の選び方で悩まないためには、中身に合わせてダンボールを選ぶことが重要です。
ダンボールのサイズをなるべく小さくして緩衝材の量を最低限に抑えることで、梱包・輸送コスト節約とゴミ削減に役立ちます。
荷物を受け取る側の手間が減れば、その分印象アップにつながるでしょう。
ただし、ダンボールと中身の間にまったく隙間がなければ、中身を取り出しにくくなってしまいます。
荷物を無理に取り出そうと、カッターなどでダンボールを開けたり、ダンボールの隙間に指を差し込んだりすることにより、ケガ・破損につながることも珍しくありません。
また、下記のような荷物を梱包する際に緩衝材を減らしすぎると、破損・水漏れリスクが上昇します。
むやみにダンボールを小さくせず、梱包したいものの形状や種類を考え、最適なサイズのダンボールを選びましょう。
近年、ホームセンターや100円ショップなどでさまざまな形状・サイズのダンボールが販売されています。
しかし、「ちょうど良いサイズのダンボールが見つからない」「忙しくて買いに行く暇がない」という人も多いでしょう。
Upackageでは、さまざまな形状・サイズのダンボールを取り扱っています。
スタンダードな無地のダンボールはもちろん、ギフト向けの化粧箱やオーダーメイド品も豊富です。
小ロットからネット注文できるため、法人はもちろん、個人でもぜひ利用してみてください。
ネット通販やフリマアプリが普及している現在、荷物を送る機会が増えています。
ダンボールの中で中身が動くと破損や型くずれにつながりますが、破損をおそれて緩衝材を詰めすぎると、かえって余計な手間やコストがかかります。
無駄を省いて効率良く荷物を送るためには、「中身に合うサイズのダンボールを使うこと」「用途に適した緩衝材を必要量のみ使用すること」が大切です。
ここまで紹介したポイントを押さえて、ぜひ使い道に適した緩衝材とダンボールを選んでください。