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箱の豆知識



段ボールの加工による違いとは?形状や指穴などについて解説!

荷物の運搬や日用品の保管ケースとして使用されている段ボールは、用途や大きさに合わせてさまざまな加工が施されています。たとえば、持ち手を取り付けて持ち運べるタイプもあるため、商品パッケージに限らず、ショップバッグやラッピングとしても活用されています。

段ボールは厚みや断裁方法、折り方によって多様なバリエーションがあり、オリジナルの段ボールを製作するときの選択肢は豊富です。

当記事では、実際にどのような加工を段ボールに施せるのかについて取り上げています。形状・指穴などに合わせた段ボールの加工方法や、それぞれの段ボール加工の特徴を紹介します。

1.段ボール形状加工タイプ

段ボールの形状は「単純加工」と「変形加工」に大きく分けることができます。しかし、段ボールはさまざまな加工方法によって柔軟に形状を変えられるため、単純加工と変形加工に分類できない場合もあります。

まずは、単純加工・変形加工・その他に分けて段ボールの形状を解説します。

1-1.単純加工

単純加工が施された段ボールは、物流シーンでも多く使用されています。簡単な加工で段ボールを製造でき、使用する素材も少なく済むため、比較的安価で入手できることが特徴です。また、段ボールの厚み次第で軽量物から重量物まで梱包できる高い利便性もあります。

単純加工の形状例
みかん箱タイプ みかん箱タイプは、梱包用として標準的な形の段ボールです。段ボールの上下をガムテープなどで封をする必要がありますが、利便性が高いことからコストパフォーマンスに優れています。手のひらサイズから家電が入る大きさまで、サイズ展開も豊富です。
たとう式タイプ 箱の上下左右を折り曲げて使用する、風呂敷のように荷物を包めるタイプの段ボールです。平たいものや薄いものを梱包するときに向いており、書籍やCDなど、薄手で折り曲げを防止したいアイテムを発送する場合によく使用されています。
ポスター用 ポスターやボトルなど、細長い形状のアイテムを梱包できる段ボールです。一般的には角柱のような形状になっており、内容物に合わせた長さの段ボールを選ぶことができます。商品パッケージのほか、長さのあるアイテムの梱包用資材としても活用されています。

1-2.変形加工

箱を組み立てたり穴をあけたりするなど、変形加工が施された段ボールは、複雑な形状になっていることが特徴です。変形加工によって段ボールにデザイン性を付与できることから、商品パッケージや持ち帰り用の箱など、変形加工の段ボールはさまざまな用途で使用されています。

変形加工の形状例
上差込タイプ シート状になった段ボールを折りたたむことで箱になる、横から差し込んで封をするタイプの段ボールです。近年はフリマアプリの出品物の配送を想定した、各宅配会社オリジナルの小型梱包材としても使用されています。
地獄底タイプ 底の四方を組み立てるタイプの段ボールで、アメリカンロックとも呼ばれます。四方を順番に折り曲げ、最後に折り曲げた辺を隙間へ挿入するため、底が抜けにくくなっています。重いものを入れることは向いていないため、軽いものを収納するときにおすすめです。
持ち手式タイプ 段ボールの上部に持ち運び用の紐が付いているタイプの段ボールです。美粧ケースとして用いられるほか、ギフト用の箱として使われることが多い形状となっています。

1-3.その他

単純加工や変形加工に分類できない加工方法もあり、さまざまな加工を施すことで段ボールの形状を自由に変えることができます。
特に利用されることの多い段ボールの形状は、以下の3タイプが挙げられます。

その他の形状例
身フタ式タイプ 身箱とフタ箱の2枚に分かれている、身箱にフタをかぶせて使用します。身箱に仕切りを取り付けることができるため、ギフトボックスとして愛用されています。
ピロータイプ 組み立てたときの形状が枕(ピロー)に似ているタイプのケースです。アクセサリーなどの小物類や衣類品、個包装のお菓子など、軽くて小さなものを入れるときの梱包資材として使われています。
スリーブタイプ スリーブは四角い筒状の段ボールを指し、身箱の蓋代わりに使用します。筒状になった箱には、身箱をスライド式で収めることができます。お菓子などのパッケージとして使用されることも多いタイプです。

このように、段ボールは加工方法によって形状が変わります。
オリジナル段ボールの作成を依頼する際、自身の作りたい段ボールの形状が単純加工なのか変形加工なのかによって、費用や製作期間が変わることに注意しておきましょう。

2.段ボールを利用しやすくするための加工

段ボールはさまざまな形状のものを作ることができますが、実用性を考慮するのなら工夫が必要です。たとえば、みかん箱タイプの段ボールに重い荷物を入れると、持ち上げるだけで苦労することもあります。

その場合は、段ボールに加工を施すことで、利便性を向上させることができます。
ここからは、段ボールを利用しやすくするための加工方法を紹介します。

2-1.指穴

段ボールの形状によっては、指穴を付ける加工が可能です。指穴を作ることで、段ボールを開けやすくしたり持ち運びやすくしたりするなど、利便性を向上させることができます。
指穴には主に4タイプがあり、それぞれ特徴が異なります。

指穴の種類 特徴
半円 側面の上部に開ける半月型の穴
指一本が入る程度の大きさの穴
半開き 指穴の上部のつなぎを残す、指数本分が入る大きさの穴
全開 指穴の上部のつなぎを残さない、指数本分が入る大きさの穴

段ボールを開けやすくしたいときは半円または円、持ち運びやすくしたいときは半開きまたは全開の指穴を付けるとよいでしょう。

2-2.蓋ロック

段ボールの蓋が簡単に開かないようにしたいときには、蓋ロックの加工を施しましょう。蓋ロックとは、蓋の側面に開けた直線状の穴に、箱の側面に作成したツメを差し込むことで、蓋が簡単に開かないようにする加工です。差し込んだツメがストッパーの役割を果たすため、箱を落としたり倒したりしても、蓋が開く心配はありません。

蓋ロックは、化粧品や時計、玩具など、中身が飛び出すと破損する恐れのある商品によく使用されています。また、蓋ロックを施した段ボールに指穴の半円タイプを加工すると、蓋ロックのツメを差し込みしやすくすることが可能です。

2-3.ビン抑え

ビンを細長い段ボールに入れても、運搬時に箱の中で動いて割れる危険性があります。そのため、段ボールの中でビンが動かないようにしなければなりません。
段ボールに入れたビンを固定する加工方法が「ビン抑え」です。

ビン抑えの加工方法には、2種類があります。

ビン抑えの種類 特徴
上用 中蓋を被せることでビンの首が動くことを防ぐ
底用 箱内の底の隙間を埋める仕切りを入れることでビンを固定する

ビン抑えを活用すると、段ボールの中でビンが動かないように固定できます。ビン以外には植木鉢など、転倒防止を防ぎたい場合にビン抑えの加工がおすすめです。

3.コストに優れた段ボールの形状とは?

段ボールを製作する際にコストを重視するときは、段ボールの形状を意識しましょう。
段ボールの形状により専用の抜型が必要になると、コストがかかる場合があります。

みかん箱タイプと上差込タイプを比べた場合、段ボールひと箱あたりにかかるコストは異なります。みかん箱タイプは比較的に安価で作ることができますが、上差込タイプは専用の抜型が必要となることで、みかん箱タイプよりもコストが高くなる傾向にあります。

また、段ボールの形状によって素材の量も変化し、段ボールの使用面積が小さくなると、その分コストも抑えることが可能です。

コストパフォーマンスを優先するのであれば、抜型を必要としない単純加工で、段ボールの使用面積が小さくなる形状の段ボールを作りましょう。

まとめ

梱包資材やパッケージなど、さまざまな場面で活躍する段ボールだからこそ、加工方法によって形状や利便性を変えることができます。

まずは自身の作りたい段ボールが「単純加工」なのか「変形加工」なのかを確かめましょう。そして、段ボールの用途に合わせて、指穴・蓋ロック・ビン抑えなどの加工を施すことで、利便性を向上させることが可能です。

ただし、段ボールの形状や加工方法にこだわると、多大なコストが発生する場合もあります。コストパフォーマンスを重視する際は、段ボールの使用面積を小さくしましょう。